PIC16は書籍やネット上の情報が多く、またホビーだとPIC16で十分に楽しめるテーマが多いため捨てがたいものがありますが、そろそろ物足りなさやいろいろな限界を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。PIC16を卒業する必要はありませんが、新しい分野に足を踏み入れてみてはどうでしょうか。
現在では、PIC24,dsPIC30/33, PIC32など、高性能なPICファミリーもどんどん増えており、ホビー用途としてはPIC24やdsPIC30などが、非常に魅力的な選択肢となっています。今となっては、いまさらPIC18と思う気持ちがないでもありません。しかしながら、PIC16とアセンブリ言語レベルで連続性がある一方で、「楽しく遊ぶための」さまざまな機能強化が図られており、いまさらと侮れないファミリーでもあります。
マイクロファンのキット製品のサポートソフトウェアとして、PICファミリー用のPICSYS:Arduinoライクなライブラリ(フレームワーク)をご提供しています。PIC18Fファミリー用のPICSYS18は、2009年2月よりご提供を開始いたしました。
PICSYSを利用すると、PICの周辺装置に詳しくなくても、文字LCD、7セグメントLED、ドットマトリックスLEDなどの表示装置やAD変換、RCサーボなどを活用するプログラムを驚くほど簡単に作成できるようになります。マイクロファンのキット製品と共にお楽しみください。
PIC18のUSB機能を利用してプログラミングを行うときには、ソフトウェアの基盤としてMCHPFSUSB Frameworkを利用します。PIC18用のMCHPFSUSB Frameworkは、バージョン1.3で一応の完成を見ましたが、PIC24やPIC32も対象にした新たなMCHPFSUSB Frameworkがバージョン2としてスタートしました。はじめは(かなり)貧弱で使えないし使う気にもなれなかったのですが、2008年9月にリリースされたバージョン2.3になって整備も進み、非常に魅力的なフレームワークになりました。圧縮された配布パッケージも、マイナーバージョン番号が上がるごとにほぼ10MBごとに増加しており、Microchip社の力の入れようと、内容の充実には目を見張るものがあります。
MCHPFSUSB Framework v2.3を利用すると、HID(マウスなど)やCDC(RS232シミュレーションなど)を利用するUSBプログラミングを簡単に行うことが出来ます。また、USB経由でチップのプログラミングが行えるUSBブートローダのコードやPC側のアプリも含まれているため、(最初の一発は必要ですが)プログラムライタの必要のない開発環境を簡単に構築することができます。
あなたもPIC18のUSBで一緒に楽しみませんか?